PASは高圧電力を供給する際に必要な設備の1つで、異常時に自動的に電力を遮断し、電力設備を保護する役割を担っています。
安全で安定した電力供給を維持するためには、PASの定期的な点検と適切な更新が欠かせません。
そこでこの記事では、PASを更新するタイミングについて解説します。
▼PASを更新するタイミング
■一般的には約10~15年
一般的に、PASの耐用年数は約10~15年とされています。
ただし外見に異常がなくても、内部部品の劣化や接点摩耗が進んでいる可能性があるため注意しましょう。
特に長期間使用している場合は、突然の故障や漏電を防ぐためにも、計画的な更新が重要です。
PASの経年劣化が進行すると、遮断機能が正常に作動しなくなる可能性があり、過電流や短絡時に電気事故を引き起こす危険性が高まります。
■点検のタイミング
PASは通常、3年に1回の定期点検が推奨されており、動作確認や外観検査などが行われます。
点検時に異音や接点の摩耗・サビ・ひび割れなどが見られた場合は、早期の交換を検討すべきサインです。
また、長期間使用している場合は、1年に1回の点検が必要なケースもあります。
劣化した絶縁部材からの漏電や発火といった、深刻なトラブルにつながる恐れもあるため、点検は欠かさないようにしましょう。
▼まとめ
PASは長期間の使用や経年劣化によって、機能が低下するリスクがあるため、10~15年を目安に計画的な更新が必要です。
定期点検と適切なメンテナンスを行い、電気設備の安全性と信頼性を維持していきましょう。
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