トランスを増設する時の注意点は?

トランスは電力設備の重要な機器であり、需要増加や設備更新の際には増設が必要になることがあります。
しかし、安易な増設は設備の不具合や安全リスクを引き起こす可能性もあるため、適切な計画と準備が欠かせません。
そこでこの記事では、トランスを増設する時の注意点について解説します。
▼トランスを増設する時の注意点
■搬入経路を確保する
トランスは重量がありサイズも大きいため、設置場所まで安全に搬入できる経路の確保が大切です。
建物の構造・開口部の寸法・床の耐荷重なども確認し、場合によってはクレーンやフォークリフトなどの搬入機材の準備も求められます。
特に、既存設備の稼働を止めずに増設を行う場合は、搬入作業の時間帯や動線にも細心の注意が必要です。
■キュービクル内のスペースを確認する
増設するトランスを既存のキュービクル内に収める場合、スペースが十分かどうかを事前に確認する必要があります。
機器の大きさだけでなく、放熱スペース・メンテナンス作業の動線・通気性などへの考慮も必要です。
場合によってはキュービクルの増設や改修工事が必要となるため、レイアウト設計段階から慎重に検討しましょう。
■届出を提出する
トランスの増設は、条例で管轄消防署への届出が必要です。
作業の安全を確保するためにも事前に確認を行い、必要な手続きを済ませておきましょう。
▼まとめ
トランスを増設する時の注意点は、以下の3つです。
・搬入経路を確保する
・キュービクル内のスペースを確認する
・届出を提出する
それぞれのポイントを押さえながら、慎重に工事を進めましょう。
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