キュービクルは高圧受電設備の要であり、長期間使用すると劣化や性能低下が避けられません。
更新工事は、キュービクルの安全確保と設備の安定稼働のために重要な作業です。
この記事では、キュービクルを更新する流れについて解説します。
▼キュービクルを更新する流れ
①更新計画の立案と事前準備
まずはキュービクル設備の調査や性能評価を行い、更新の必要性やスケジュールを決定します。
事業所や関係者への工事通知も、忘れずに行うことが必要です。
②古いキュービクルの撤去作業
工事当日は、まず既存のキュービクル設備を安全に停止し、電力会社との調整による停電を実施します。
その後、古いキュービクルを慎重に解体・撤去する流れです。
③新しいキュービクルの据付けと接続工事
撤去後は新しいキュービクルを据え付け、新設備の内部配線・母線・制御回路の接続作業を行います。
あわせて、配線の確認や絶縁検査なども丁寧に行うことが重要です。
④動作試験と各種検査の実施
据付と接続が完了したら、電気的な動作試験や保護装置の試験を実施します。
必要に応じて、電力会社の立会検査を受けることもあるでしょう。
⑤運用開始と工事完了報告
動作試験に問題がなければ、キュービクルの運用を開始します。
停電解除後、関係者に工事完了を報告し、必要書類の提出も忘れずに行うことが大切です。
▼まとめ
キュービクルの更新工事は、安全性と信頼性を確保するための重要なプロセスです。
計画・設置・検査・運用開始まで、一連の流れを理解しておくと、スムーズに工事を進められるでしょう。
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キュービクル保守管理にも対応していますので、更新を検討している方はお気軽にご相談ください。